貯金地獄
先日、「貯金地獄」というパワーワードをみつけた
「借金地獄」ならまだわかる「貯金地獄」とは...
要するに貯金脳になりすぎて貯金してもしても安心できずにものすごい節制生活をするということらしい
その記事では29歳で1000万超の貯金をしている専門職独女の生活が紹介されていた
でもそれすごいわかる
私は大学時代、卒論を「貧困」というテーマで書いたのだが、ひたすら貧困に関するデータや書物を読み漁っていたので「貧困恐怖症」に陥っていた
大学時代は大学とアルバイトを両立させ部活動もちょこっとはしていたけれど(面接で話せるくらいに)親の扶養枠内ぎりぎりで毎年働いてそのほとんどを貯金していた
なので年100万は貯金していた感じ
その後就職してからも実家生活だったため実家に入れるお金以外はせっせと貯金していた
結婚願望はとてもあったのでそれまでに何とか1000万と思って貯めてたけれど実際結婚までには目標達成できなかった
24歳で結婚して26歳までは働いたもののその後は転勤についていき専業主婦
当たり前だが昔のペースで貯められないから内心とても焦っていた
この脳に陥ると本当に苦痛、何のために「貯金」をしているのか実は明確な目標はないのになんでも「無駄」だと思ってしまうから夫や両親の無駄が気になってしょうがない
コンビニで高い牛乳を一本買うのも本当に苦痛で無理だった
この脳から脱せたのは実はかなり最近
というのも友人が若くして末期ガンになり余命宣告をされたというショッキングなことがあったから
友人は専業主婦で子どももいる、いつも節約して非常によい妻であり母であり私の目標であった
その友人から連絡があったときは本当に自分のことのように泣いたしつらかった
「いまを楽しまなきゃ損だよ。みんな80歳まで生きられるなんて誰が決めたのそんなのわかんないよ」と言われたのがきっかけ
そうだ、今は今しかない、子どもとのんびり二人で旅行に行ったり、夫とランチに行ったり、趣味に興じたり、好きな車に乗ったりそういうことは生きて健康だからできることだなと思った
友人は今も闘病中、入退院をくりかえしている。ずっと応援しているがかけられる言葉が見つからない...
私は現時点である程度は貯金ができていると思っているので(巷のブロガーさんに比べればアリンコみたいな額だけど)今の生活と最低限貯めたいというラインを割らなければある程度は「好きに生きよう」と思ったわけです
ゆるゆるな家計簿にしたのもそれから
多少の贅沢(無駄な生活)してもいいんじゃないかなって思うようになった